提言

                   

日本の中学・高等学校で、21世紀型倫理教育を、企業で“世界倫理教育”を!

高校倫理というとギリシャ・ローマ時代からの思想家と思想の変遷を教える教科になっているが、21世紀の現実に直結する倫理こそが必要なのである。
世界の文化は、法律重視、神の教え重視、人間関係重視とざっくり3つに分けることができる。
このうち前者2つの文化圏では倫理と道徳を分けて考える人が多く、日本が属す人間関係重視の文化圏では反対に両者は重なっている部分が大きい。
日本も危機をグローバルレベルでとらえ論じるために、倫理と道徳を分けて考えることをお勧めする。

では、道徳(Morality)と倫理(Ethics)はどうちがうか?
道徳はある社会的状況に置かれた時どうふるまうべきかについての内側からの規範であり、個人レベルのことが多く、時代や環境によって変化する。
倫理は人間として何をすべきか何をすべきではないかについての外から期待される規範であり、人類、地球、生命といったレベルで考えることが多く、絶対性、普遍性を持つ。
日本では大騒ぎの末、2017年に道徳教育が小学校の教科に加えられた。

倫理教育はいつから始めたらいいか?
公民意識を持ち始める中学校からだと思う。ここでもう1つの提案をしたい。
中学・高校倫理として、倫理教育には全くみえない<グローバル教育>を導入することである。
例えば世界と自分・自国のかかわり、心のインフラづくりと言った‘地球’と‘人間’についての根源的な学びと現代の危機について動画を使った討論とを組み合わせれば、義務教育の一部を“世界共通教育”にする可能性がでてくるのではないか?
世界のテイーンエイジャーが同じ教材で学び話し合う―――これこそ今まで不可能と思い込んできた生きた倫理教育になるだろう。

こうした流れの自然な帰結として、企業で“世界倫理教育“を提供してほしい。1つには今世紀になり日本企業に頻繁に起きている品質管理不正や食材偽装を減らすため。
もう1つは、タブーなき戦争の時代に突入しているばかりかビジネスにおいて”ここだけ、金だけ、自分だけ”という人が世界的にあまりにも増えているからである。
地球を管理するには”世界倫理”とも呼ぶべき良心の集合体―宇宙からの目―が必要だということを、“和をもって貴しとなす”という延長線上に日本人が日本発で提唱できるようになってほしいと、強く願うからである。

グローバル教育研究所 

代表
渥美育子

理事
鈴木秀顕
勝又美智雄

有志
金子吉寿
小林三輝也
堀越 勝
藤木俊一
伊藤紘一
菅原浩子
加藤春一
篠原寿一 
鎗田謙一
松浦隆